1963年アメリカ生まれ。1986年に無声映画『パンドラの箱』の伴奏音楽を作曲し、以来、無声映画伴奏のスペシャリストとして活躍。ショスタコーヴィチ作曲『新バビロン』やサン＝サーンス作曲『ギーズ公の暗殺』など、過去の映画音楽の楽譜復元にも携わる。1998年、チャップリンの遺族より依頼を受け、『モダン・タイムス』の楽譜を生演奏上映用に復元（2001年完成）。その後、2012年までチャップリン財団の音楽監督を務め、『黄金狂時代』『街の灯』『サーカス』など計11本の楽譜を復元した。2004年には、新たに発見された約13時間分のチャップリンのピアノ録音を譜面に書き起こし、その素材を元にした『巴里の女性』の生演奏上映用楽譜を作曲している。2016年、ニューヨーク・フィル上海公演を指揮して『街の灯』を中国初演。映画音楽以外のクラシック作品では、これまでに交響曲３曲、協奏曲３曲、オペラ第1作《Billy》（1995）、オペラ第2作《Mudhoney》（1998）、ソプラノと管弦楽のための歌曲集《The Funeral of Youth》（1999）などを作曲している。